#緑雨芒種

今日の言葉
緑雨芒種

六月上旬、暦は二十四節気の「芒種」を迎えます。稲や麦など、穂先に芒(のぎ)を持つ植物の種をまく頃とされ、日本の田園では田植えが本格化する季節です。

そんな時季を表す言葉として選んだのが「緑雨芒種(りょくうぼうしゅ)」です。

「緑雨」とは、新緑を潤す初夏の雨のこと。木々の葉を濡らし、山々の緑をいっそう鮮やかに見せる恵みの雨を意味します。そして「芒種」は、生命が大地に根を下ろし、力強く成長を始める節目の季節です。

雨が降ると空は曇り、どこか静かな雰囲気に包まれます。しかし、その雨は草木にとって欠かせない贈り物でもあります。雨粒を受けた若い稲は生き生きと輝き、山の緑は深みを増し、自然は次の季節へ向けて着実に歩みを進めていきます。

私たちの人生にも、晴れの日ばかりではなく、時には雨の日があります。けれども、その雨があるからこそ成長できることも少なくありません。思い通りにいかない時間や静かに耐える日々は、未来へ向かう力を育む大切な期間なのかもしれません。

「緑雨芒種」という言葉には、雨を受けながらも力強く育つ自然の姿と、その中にある生命の息吹が込められています。

今日という一日が、静かな雨に潤された新緑のように、心を豊かに育む時間となりますように。

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